第5回ITまつり/第4回沖縄IT見本市 - 沖縄県立南部工業高等学校

Information Technology Festival

沖縄県立南部工業高等学校

世界最大規模の大陸縦断ソーラーカーレースへの、公立高校生による至上初挑戦

 オーストラリア大陸南北を縦貫する「スチュワートハイウェイ」総延長約3000kmを舞台に行われる、世界最大規模のソーラーカー競技大会、「ワールドソーラーチャレンジ」が2011年10月に開催されました。世界から20カ国37チームが参加したこの大会に、沖縄の県立南部工業高等学校の高校生を中心とする「チーム沖縄」が、日本の公立高校生による史上初挑戦を成し遂げました。
 チーム沖縄は、サーキット予選でのラップタイムで決定された29番目からのスタートであったものの、初日で18台を抜き去り、2日目にはスタンフォード大学の前に出て、総合10位となる活躍を見せました。中盤にハイウェイ沿道の広範囲に渡って発生した山火事による競技の緊急中断や、後半の豪雨、雷、竜巻などに翻弄され、結果として3000km全行程の自力完走はなりませんでしたが、ソーラー発電のみによる走破距離2408kmという公式記録で37チーム中、13位というレース結果を残すことが出来ました。また、ケンブリッジ大学やマサチューセツ工科大学など欧米の有名大学を制し、スタンフォード大学との熾烈な10位争いを繰り広げた公立高校生チームに対し、大会主催者から「注目に値する」と公式プレスリリースが発表されるなど、一定の評価も受けました。
この大会に参加する世界のチームの多くは、それぞれの国の大企業が威信をかけ、超巨額予算でバックアップする一流の大学ばかりです。無謀とも言えるこの戦いで、沖縄のごく普通の若者たちが、そうした世界のエリートたちを相手に勝つ事が出来たのは、彼らが情熱を持って夢実現を信じてがんばり続けたからですが、それだけではありません。たくさんの沖縄の企業、個人の方々からのご支援、ご協力と、その温かな思いがあったから、持っている力以上の成果を出すことが出来たのです。未来の沖縄を担う若者を支え、育てようとする姿勢に対し、チーム一同、深く感謝と敬意を表したいと思います。
チーム沖縄はこれからも世界に挑戦します。
今後とも、どうぞ応援よろしくお願い致します。
本当にありがとうございました。 チーム沖縄のWeb: http://www.teamokinawa.jp/
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